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子どもの運動に悪影響?「扁平足」とは?
最終更新: 2019年11月23日

デルタスポーツで子どもに運動指導を重ねていますが、多くの子どもに見られる悪姿勢の代表例が扁平足です。
我々もびっくりするぐらい、扁平足の子は多いという印象があります。
さて、扁平足とは何でしょうか?どんな悪影響があるのでしょうか?どうしてそうなるのでしょうか?そして、どうやったら治せるのでしょうか?
今日はそれらについて説明していきたいと思います。
<扁平足とは?>
扁平足とは、つまるところはベタ足のことですね。
人間はみんな赤ちゃんのころはペッタンコのベタ足で生まれてきますが、発育とともにちゃんとした足ができてきます。
ちゃんとした足に必須な要素は足のアーチです。
アーチは、転ばずに歩けるようになる2歳ごろから足の筋肉を使うことで形成されていき、5歳頃の子どもの多くには形成されていると言われています。
アーチが形成されることで出来るのが土踏まずです。
動物の中で、唯一人間だけがもつ構造だとも言われてますね。

このアーチがちゃんと発達しないために、土踏まずがないペッタンコな足になってしまうことを扁平足といいます。
(ただし小さい子どもの場合、足の裏にふっくらした脂肪があって、アーチはあるけど土踏まずはないという場合もあるので、その点は要注意です。)
<どんな悪影響がある?>
それを説明する前提として、足のアーチがどんな役割を果たしているのか理解するところからはじめましょう。
人間の足は衝撃を吸収するため、わざと不安定な構造でたわむようにできているのです。
足のアーチや土踏まずがあることで、重心移動/蹴り出し/着地の際などに衝撃を和らげるクッションの効果があります。
逆に扁平足だと、足の筋肉/骨/ヒザなどに衝撃がかかって怪我しやすくなったり、同じ距離を歩いたり走ったりするのに必要なエネルギーが多くなることで疲れやすくなったりします。
また、アーチの有無と足指の機能は密接な関係があります。
扁平足の子の多くは足の指が十分に動かせない一方、アーチがある子はしっかり動かせることが多いのです。
そして、足の指が動かせることで、足の指の動きによって全身のバランスを取りやすくなります。
逆に言うと、扁平足だとバランスがうまく取れません。
加えて、足のクッションがある形で歩いたり走ったりすることで、動きが軽く見えます。
扁平足だとどうしてもペタペタとした重い動きになり、見た目が良くないうえに、運動においては大きなビハインドになってしまいます。
<なぜ扁平足になるの?>
一番簡単に言えば、外遊びや運動の機会が減ったことによる、足の筋肉の未発達です。
アーチが出来る条件として、足の筋肉が発達せねばなりません。
そのためには、運動が必須の条件なのです。
昔は、あぜ道を走ったり、木登りをしたりする中で、十分に発達したのでしょう。
今やその機会がかなり減ってしまいました。
また、遊ぶにしても整備されすぎた道や、フローリングでは足をしっかり使わなくても体を支えられるので、足の筋肉が十分に発達しないのです。
その点では、外遊びの減少や、フローリングやアスファルトの整備といった現代の環境を踏まえると、扁平足の増加は必然と言えるのでしょう。
土踏まずは本来、5歳頃には80~90%の子どもに形成されると言われます。
それが、現在(2008年)では50%を切ったと言われています。
<どうやったら治せるの?>
扁平足は筋肉の未発達が原因なので、治し方としては適切な発達を促すことが一番重要です。
デルタスポーツでは、扁平足のお子様に対しておうちでできるトレーニングメニューをお渡ししています。
また、正しい足の使い方を意識していくこともとっても大事です。
あと、最近は速く走れるという触れ込みの子ども向けシューズが大人気ですね。
これも要注意です。
例えばある靴はトラックを左回りに走りやすくするために、左右非対称なつくりになっているやに聞きます。
こうした特殊な靴はトラックを走るときだけ履くのであればいいのですが、1日中履くことを考えれば、足に余分な負担をかけることに加え、足に変な癖を付けて正しい筋肉の発達を妨げてしまう可能性があります。
子どもだからこそ、使う靴のことをよく理解し、TPOに合わせた使用を心がけることは非常に大切でしょう!
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