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正しく使おう、スポーツドリンク!

大人・子どもに限らず、運動中にスポーツドリンクを飲むのは普通になってきました。
ところが、よく見ると運動中にアクエリアスを飲んでいたり、運動前にヴァームを飲んでいたりと、最も望ましいわけではない使われ方をしていることが多々あると感じます。
なぜなら、実は「スポーツドリンクには種類があり」、「タイミングによって使い分ける必要がある」のですが、それらはあまり知られていません。
今回は、そんなスポーツドリンクの種類と使い分けについてご紹介します。
①スポーツドリンクは、大きく2種類に分かれます!
スポーツドリンクは、人体が運動中に必要とする栄養素や水分を効率よく供給し、運動パフォーマンスを高めることを目的として作られました。
主には発汗によって損失する水分や塩分、消費されたエネルギーを補填するための糖質、エネルギー回路を正しく循環させるためのクエン酸やカルシウム、マグネシウム、その他栄養素で構成されています。
スポーツドリンクには、「アイソトニック飲料」と「ハイポトニック飲料」の大きく2種類があります。
それぞれ塩分濃度と糖質含有量の2つで分類することができ、シーンによって使い分けをすることが望ましいです。
必ずしも、「運動前にハイポトニック飲料を飲んでも効果はない」「アイソトニック飲料の方が優秀」とまで言い切れるものではありません。
ただ、最大限に効果を望むのであれば、両方を正しく使い分けましょう、といった感じですので、参考にしてみてください。
②アイソトニック飲料
アイソトニック飲料は、100ミリリットル中の食塩相当量は0.1~0.2g、炭水化物は4~8gが含有されています。
数字だけ見てもあまりイメージは湧かないかもしれませんが、これらは安静時の体液と同じ濃度・浸透圧です。
そのため、水分、糖質、塩分がバランスよく吸収される良い飲料に思われます。
ただ、運動時は汗をかきますよね。
そうすると、(汗は塩分でしょっぱいことから分かるように)発汗で塩分が抜け、体液は通常時よりも塩分濃度が薄くなってしまいます。
その結果、運動時はアイソトニック飲料は体液よりも濃くなってしまいます。
そして吸収速度が遅くなってしまうのです。
それを踏まえて、使用に最も適した場面は、運動前と運動後です!
また試合中に足がつりやすいなどの場合は、3日~1週間くらい前から寝る時以外に4時間ごとに100ミリリットルずつ飲むことでその予防を行ないます(ウォーターローディングと言います)。
ポカリスエット、アクエリアス、ダ・カ・ラなどの飲料はこちらに属します。
③ハイポトニック飲料
ハイポトニック飲料は、100ミリリットル中の食塩相当量は0.1g以下、炭水化物は2g程度が含有されています。
これは、通常時の体液よりは薄い濃度です。
実際に数値がアイソトニック飲料に比べ、少ないことが分かりますね。
これは、運動時に発汗によって薄くなった体液と近い濃度を想定した濃度です。
よって使用する場面は、運動中や運動直後です。
ヴァームやアミノバイタルなどの飲料はこちらに属します。
④その他の飲料水
スポーツドリンクと同列に扱われている商品として、「経口補水液」があります。
メジャーなのはOS-1ですね。
100ミリリットル中の食塩相当量は0.3g程度、炭水化物は2g程度が含有されています。
発汗による水分と塩分の損失を補う目的で作られたものなので、炭水化物は少なめです。
一番の目的は、脱水症状の予防および症状緩和です。
近年では救急救命措置の場面でも経口補水液を使用することが望ましいとされ、多くのマニュアルに記載されています。
運動前中後に摂取することも悪いことではありませんが、糖質も入っており、消費されたエネルギーも補填できる前述2つのスポーツドリンクの方が望ましいと言えます。
⑤保護者も気をつけて!

これからの季節、熱中症は本当に怖いですよね!室内外にかかわらず、この水分補給が非常に大事になるのですが、実は見落としがちなのが「保護者の水分補給」です。
子どもが脱水症にならないよう、保護者がこまめに水分補給を促すことがありますが、この時「自分も飲んだ気になってしまう」ということが起こります。
応援に夢中になっているうち、気が付くと熱中症に、なんてことに。
子どもが水分補給するタイミングで、ぜひ保護者の方も水分補給を!
⑥まとめ
いかがでしたか?今回はスポーツドリンクの種類を中心にご紹介しました。
昔はよく「校庭10周するまで水を飲むな!!」なんて指導がまかり通っていましたね。
もう30年近く前の指導方法ですが、これはもちろん理にかなっていない指導方法であることは、周知の事実だと思います。
信じられないことに、運動施設によってはスポーツドリンクの持ち込みを制限しているところもあります(なんでも人工芝にこぼすとメンテナンスが大変だから、とか…)。
デルタスポーツではもちろんそんなことはありませんので、気楽に体験にお越しください!
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