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運動神経について、もっと教えて!
運動神経については、これまで何度かこちらのブログでも紹介してきました。
(過去ブログは、以前の記事①、記事②、記事③などをご覧ください。)
そのうえで、運動神経についてより深く解説したいと思います。
運動神経は生まれつき良し悪しが決まっている印象があると思いますが、そうではなく寧ろ、「生まれてからいかに育てていくか」が重要なのは、これまでも繰り返しお伝えしてきた通りです。
そして、これも以前の記事でもお伝えしたのですが、運動神経は7つの要素に分かれています。
今日は、それらについてより深く説明したいと思います。
【運動神経の7要素】
運動神経は、以下の7要素に分かれています。

少し簡単に説明していますが、それぞれが異なる能力を指していることが分かると思います。
各能力が欠けていると、どんな感じになるかをご説明しましょう。
連結能力・・・動きがぎこちない。各パーツに連動感がなく、バラバラに動いて見える
リズム能力・・・リズム感がなく、どことなくズレた動きに見える
バランス能力・・・ふらついて見える。当たりに弱そうに見える
変換能力・・・切り返しにキレがない。方向転換がもっさりして見える
反応能力・・・反応が悪く、動き出しが遅い
定位能力・・・ボールや人の動きが掴めておらず、打点に入ることなどが出来ない
識別能力・・・バットやラケットを上手く扱えない。道具操作が拙い
【各能力の発達について】
そして、運動神経の良し悪しに関していえば、全能力はバラバラに発達します。
要は、「〇〇能力は高いけど、〇〇能力は低い」といったことが大いに起こり得ます。
デルタスポーツにも、「私の子供は運動神経が悪くて」という悩みを抱えた親子が多くいらっしゃいます。
しかし、実際に見てみると、例えば連結能力は実際に低いなと感じるものの、リズム能力や定位能力といった能力はかなり高い!といったことがザラにあります。
このように、運動神経は細分化されていることや、部分的には強みがあることを知らないまま、運動への苦手意識だけが育ってしまったケースというのはとっても残念なケースです。
他方、7つの能力は均等な重要度ではないことには注意を要します。
スポーツの種目選択次第ではあまり重要ではない能力もあれば、ほぼ全スポーツに絡んでしまうような能力もあります。
具体的には、連結能力、リズム能力、バランス能力はほぼ全スポーツに必要となる、極めて重要な能力です。
逆に、定位能力、識別能力、変換能力といった能力は、主に球技をやる場面で求められる能力であり、例えば陸上や水泳といった種目では必要度はそれ程高くなかったりします。(かけっこやクロールが凄く速いものの、球技系はあまり得意じゃない、というお友達が過去にいた記憶はみんなにあるでしょう。)
それでは、連結、リズム、バランスといった能力が、色々なスポーツにどう絡んでいるか、具体的にイメージできるように説明したいと思います。
以下は、色々なスポーツにおける各場面で求められる能力を示したものです。
ほぼ全スポーツで連結、リズム、バランスが必要とされているのが分かると思います。

よって、どの能力から伸ばすべきか?と聞かれたら、やはり連結・リズム・バランスということになると思います。
【7つの能力を均等に鍛えていく必要性】
他方でデルタスポーツでは、(上記の3つだけを優先するのではなく)7つを漫勉なく鍛えます。
何故かといえば、やはり多くの球技は7つの要素をどれも必要とするものが多いからです。
野球、サッカー、テニス、バスケなど、どれを取っても7つの要素全てを高い水準で必要とします。
そのどれに興味を持つかが分からない段階で連結・リズム・バランスだけを優先的に鍛えてしまったとすると、いざ将来どれかに興味を持った際に、他の能力がボトルネックになって楽しめないことが予想されます。
ボールスポーツはとても楽しいです。
デルタでのトレーニングを見ていても、ボールを使ったトレーニングは子どもがとても楽しそうに取り組んでいる姿が印象的です。
そういった事情も踏まえ、デルタスポーツでは7つに重要性の違いを敢えて設けず、均等に育てていく方針としています。
それでは、具体的に7つの能力を鍛えるトレーニングについて、次回の記事でより具体的に説明させていただきますね。
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